【肝胆相照】
かんたんそうしょう
お互いに心の奥底までわかり合って、心から親しくつき合うこと
※この記事は自宅でチェアリングをしながら書いたものです
チェアリングとは、愛用の折りたたみイスを公園等に設営し、飲食や読書、会話等を自然の中で楽しむこと
2月下旬の水曜日、
新潟に1年間の長期出張に出ていた友人が久しぶりに東京に戻ってきたので、有給を取って彼を初めてのチェアリングへ連行する。
私は人を巻き込む過度のお節介を自認している、粘り強く着いて来てくれている友人の存在は非常にありがたい。
大学時代に糸魚川の教習所で出会ってから、およそ10年の付き合いになる。
赤羽から葛西臨海公園まで6時間かけてスケボーで東京縦断をしたのが懐かしい。
今日の最高気温は11度、晴天ながら吹き付ける風は冬の厳しさを見せ、日陰ではあっという間に芯まで凍えてしまう。
チェアリングをするには少し寒いが、厚着をして温かい飲み物を持てば大丈夫。
まずは愛用するイスを手に入れるために都新宿御の某スポーツショップへ。
店内にはチェアリングの貼り紙もあり、世間のチェアリング熱が確実に高まってきていることを感じる。
他にも何人かイスの座り心地を試す人がいるようで、在庫も減っているようだ。
最近ではテレビでチェアリング特集も月に何度か放映されてるし、ネットや雑誌の記事でも良く見るようになった。
ヘリノックスのイスを物色するが、かなり種類が多い。
11,000~20,000円が価格帯になり、値段が高くなるほどイスのサイズが大きくなる。
店員の方にお願いして、ゆっくり一つ一つ比較、話を聞いてもサイズ以外の面で大きな差があるようではなかった。
今回は、家でも楽しめることを重視して、背もたれが長く、頭までしっかりとカバー出来るものにした。
これよりも大きいものになると気軽に持ち運びが出来なそうだったので、出来る限りで大きいものを選んだ。
おおよそ20,000円で購入。
重さは1.3kgと少し重めだが、リビングでメインのイスとして使うには最高の買い物だ。
カバーはイスをしまうと他のものは入れられない程度のサイズ感だ。
王子駅から北東へ3kmほど歩き、荒川沿いを今日のチェアリングポイントとする。
荒川沿いのチェアリングは王子より下流に行くと、殺風景になってしまうので、無理して移動せずスポットを探したい。
時間は既に16時、急ぎ設営しなければ、日向が全て溶けこんでしまう。
いつものチェアリングは1人でここまで歩いて来て、コーヒーを飲みながら漫画を読んだり、ブログを書いている。
今日は旧友3人で語らう、陽の光を浴びながら、大した話ではない、背中が暖かい、冷めたコーヒーを啜る、今日はいつもより余計に空が広い。
昔ながらの友人とチェアリングを通して自然の中でゆっくり時間を過ごすことこそ、流行病の中で必要な事だと強く感じる。
ブログのためにあれこれ歩き回りながらスマホで写真を撮ってみる。
私がこんな写真を撮って欲しいとわがままを言えば、笑って受け入れてくれる。
しばらく無言で各々おやつを頬張る、何でもないコンビニのアメリカンドッグがやけに美味しい。
寒空の晴天か、草むらのチェアリングか、傍らの6匹の野良猫か、今日の味付けは格別だ。
時間は既に17時、凍える風は上着から熱を奪っていく。
これ以上の長居は身体に毒だ。
急ぎ帰り支度、夜の時間には追いつかれないように。
でも、まだまだイスの片付けには時間がかかる。
これからはこのイスと家の中でも外でも一緒になるのだろう、次は3人でイスに刺繍でもいれようか。
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チェアリングをする際にはなるべく人の邪魔にならない場所で楽しんでください。
景色が良いからっておおっぴらに陣取りをして誰かの不満をつくっちゃいけません。
他の人に迷惑が掛からないように配慮された設営こそ楽しいチェアリングの第一歩です。
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