こんにちは、毎週都内各地でチェアリングをしている『チェア活!』の編集長です。
チェアリングとは簡単に言えば「折りたたみ椅子を置いて、身近な自然を楽しむこと」です。詳しくは👇をご覧ください
「パブリックハック」という言葉を知ってますか?
『PUBLIC HACK:私的に自由にまちを使う』で提言されている考え方で、チェアリングと大きく関係しています。
パブリックハックとは、
公共空間において、個人が自分の好きなように過ごせる状況が実現すること。
出典:PUBLIC HACK:私的に自由にまちを使う 笹尾和弘 学芸出版社
簡単に言うと、公共空間を自由に使ってまちを楽しむことです。
自由な発想で公共の場を使うチャレンジングな遊びと言ってもいいかもしれません。
例えば川辺にテーブルを持ち込んで友達とバーごっこをしたり、公園のベンチでコーヒーを淹れたり、お茶をたてたりと何でもありです。
※あくまでも独占的にではなく、ルールや環境との共存を前提としての「自由」であることは先に強調したいです
簡単そうに見えますが、少しコツが必要な遊びなんです。
パブリックハックでまちを自由に楽しむというのは、個人の心持ちが大きく関わってきます。
身の回りにある公共空間を自分事としてとらえて、一歩踏み出すこと、活用しようとすることがパブリックハックの本質です。
そんな目線でまちを見ることができていますか?
都市ではどこに出かけても消費者として立場を求められます。
公共空間でさえお金を払ってサービスを受けることを促す様にできている場所が少なくありません。
このことに疑問や居心地の悪さを混じる人は少なくないのではないでしょうか?
パブリックハックはそんな状況を覆すことができます。
チェアリングはパブリックハックの一例です。
折りたたみ椅子一つで身近な景色を楽しむ遊びで、自分らしくまちの魅力を引き出すことができます。
東京に住んでいると、「自然を楽しみたい」と思っても、場所がなかったりやり方がわからなかったりします。
「自然に触れる=遠出」と真っ先に考える人も多いのではないでしょうか。
パブリックハックはそんな悩みを解決してくれます。
ちょっとだけ私の話をします。
チェアリングをはじめる前の2020年頃、東京に住んで10年近くになりますが、どことなく息苦しさを感じていました。
平日は会社、帰宅後はYOUTUBE。
休日は家でゲームとYOUTUBE。
「どこかに出かけようか」と思っても、お金で手に入れる一時的な娯楽以外に居場所はなく、コロナ禍もあり自宅に引きこもりがちに・・・
お金もなかったですし、息抜きができる趣味もありませんでした。
そんな時に折りたたみ椅子一つで居場所をつくれるチェアリングに出会いました。
身近な公園や河原などで、いつでも手軽にアウトドアを楽しめる魅力が私に強く刺さりました。
チェアリングで積極的にまちを出歩き、東京の魅力を再発見するきっかけにもなりました。
パブリックハックを実践するためには2つのルールを守りましょう。
- 法律などのルールに違反しない
- 他の人の活動を阻害しない
サッカーやバスケでもルールを守れない人は退場となりますよね。
パブリックハックという遊びも同じです。
例えばチェアリングが迷惑行為としてみられるようになれば、公園などに椅子を置くこと自体が禁止になることも考えられます。
自由にチェアリングを楽しむことで、結果的に、チェアリングを規制されてしまっては最悪です。
法律などのルールに違反しない、他の人の活動を阻害しない中で積極的に活動してみましょう。
環境との共存を意識して出かけると、私的に使えそうなまちの隙間が見えてきます。「こんなことを外でやってみてはどうだろうか」という自由な発想でまちを見てみてください。
あなたのまちがより魅力的に見えてきませんか?
今回紹介したパブリックハックやチェアリングに興味がある人は、ぜひ『PUBLIC HUCK:私的に自由にまちを使う』を読んでみてください。
公共空間の活用例がたくさん紹介されていて、まちを見る目が変わる一冊です。
『チェア活!』ではチェアリングをはじめとして、手軽に生活をもっと楽しく快適にする記事を積極的に発信していますので、ぜひ応援よろしくお願い致します🙇♂
人気の記事はこちら👇